University of California, Los Angeles
School of Law

5 私がLAで学生生活を始めるまで

(1)2005年6月14日、LAX到着からDavisに向かうまで

 私の場合は、従前国際的な実務を行う割合が殆どなかったので、UCLAでの授業開始前に米国生活に慣れるべく、UC Davisの2つのサマープログラム(English for Legal ProfessionalsとOrientation in USA Law)に参加することにした。この2つのプログラムが、連続して6月20日から8月5日迄行われ、UCLAの1週間のOrientationプログラムが8月15日からであったので、Davisに行く前に、生活の最低限の立ち上げ・・・すなわち、住む場所を決めることと、車を準備することの2つを行おうと思い、14日にLAに入った次第である。

 ついてすぐ、レンタカーを借りて、数日の準備をする。なお、借りたのは、Avisで、その理由は、Westwoodに支店があるからである。車を買ったのちは、Westwoodで返すのが便利だからである。

 留学を検討している賢明な読者であれば既にご存じだと思うが、LAでのApartment探しの基本は、「直接Apartmentを訪問する」ことである。私は、大学近郊のWestwood近辺を約3日半、ぐるぐる歩き回った。その結果、現在居住している場所(School of Lawから徒歩15分程度の場所)に決めた次第である。なお、普通であれば、6月に探すと、7月からの契約となるのだが、そこはたまたま短期もやっていたお陰で、7月は別の人が借り、8月5日から契約するということができた。英語に不安がある方もいるかもしれないが、私のような低い英語力でもなんとかなったのであるから、できる筈である。
 なお、SSNがないと契約できない所もあるかもしれないが、私の契約したところは、LLMの学生が毎年1人は借りるところのようで、Law Schoolに行くと言えば、突然親切になった。そういうこともある。
 家探しで注意すべきなのは、平日に回ることである。Managerは休日にはいないこともある。ウチはちなみに日曜と月曜日が管理人の定休日らしい。そういう意味では、火曜日に米国に来たのはまあ正解であった。

 住む場所であるが、私はWestwoodにしたが、特に家族連れであれば、買い物が便利で比較的UCLAにも近いWest Los Angelesも良かったかもしれない。Sawtell通りとOlympic通りの交差点の北側には、「ニジヤ」をはじめとした日本人向けの商店が集まっているので、便利だと思う。或いは、大学のやっている寮も良かったかもしれない。どうせ車社会、車で通うことを前提にするのもありだっただろう。ただこの場合、万一、大学駐車場の抽選に外れることも想定し、他の通学手段、特にBBB(Big Blue Bus)での通学の可否は検討すべきであろう(このほか、近郊であれば大学の無料バスという手もある)。

 車の方は、サンタモニカのクルマ屋さんで中古車を購入したが、そこは、日本人向けに商売していることもあり、若干高かったし、特定のWarrantyもなかった。これはもっと要求すべきだったかもしれない。可能であれば、2〜3社回ることをお勧めしたい。なお、国際免許証とパスポートがあれば、日系のお店であれば、カリフォルニア州の免許証がなくても、車は購入でき、現地の保険に加入できる。

 その他、Davisに行くまでにしたことと言えば、銀行口座の開設である。大学に一番近いBank of Americaで口座開設をした。ここでは、SSNは要求されないが、Davisで作ろうとした友人は要求されたので注意。そういう意味では、東京三菱系列のUnion Bank of Californiaの方が良いかも知れない(後者だとPersonal Checkはタダで貰えるがBank of Americaでは有料だった)。

 ちなみに、宿泊したのはHilgard Houseというホテルである。ここの朝食サービスはサービスともいえない程度の最悪さであったが、決め手は、無線LANが自由に使えること。最初、ネットがないと何も調べられないので、これを強く重視した結果である。ちなみに、ホテルの外でも、ごく接近すればこの電波を借りられる(!)ので、最初Apartmentでネットが繋がらない時は、大学の電波ともども拝借したことがある。

 車も家も、金曜日までには決め、土曜日をLAでゆっくりし、日曜日(6月19日)に、車でDavisに向かうことにした。400マイル(約600km)の道のりを1人で運転するのは退屈ではあったが、なかなか面白い経験だったと思う。

(2)UC Davis

 私は、Davisで6月19日から7月30日までを過ごし、Davisのプログラムが一部Berkeleyでも行われるので、7月30日から8月6日までをBerkeleyで過ごすこととなった。この間、Davisでカリフォルニア州の免許試験の筆記は受けた。なお、Losで受験するよりもDavisの方が道も空いていてラクだったので、いま思えば、Davisで実技の試験も受けて合格してしまえば良かった。

 Davisのプログラムは、入門という点でいえばとても良かったが、本稿の目的は生活の立ち上げを説明することであるので、特にこれ以上を述べない。ただ、ここで作ったトモダチは、特にUCLAのLLMが大きくはないだけに、貴重だったと思う。

(3)LAに戻る

 8月6日、Davisのプログラムで一緒だったもう1人と共にLAに戻ってきた。帰りの道のりは2人だったので快適だった。尾崎を熱唱したことしか覚えていない。

 戻ってきて、早速Apartmentに入居し必要なものを購入する。ただし、私のApartmentは、Furnishedなので、特別大きなものは買わなかった。
 日常雑貨品を安く買うという意味では、個人的にはTargetはお勧めである。難点はちょっとWestwoodからは遠いことであろうか。食料品や日本関係の雑貨については、日系スーパーで揃えた。一番近いのは上述のSawtellのニジヤであり、その次にVenice通り沿いにあるミツワ(普段一番良く行く)なのであるが、品揃えでいえば、少し遠いが、Torranceのミツワマルカイまで行く方がいいだろう。なお、TargetはTorranceにもある。ちなみに、既に1で述べたが、Torranceのミツワには、旭川ラーメンの山頭火が日本と同じ味でやっているし、あと、トンカツやさんも美味しい。

 その他、何度か行った場所としては、Santa MonicaのDMVであろうか。免許を受けたり、車の登録事項の変更(私の場合、最初Davisの住所で登録したため・・・Davisの方が保険が安いのです)など。なお、運転免許の筆記の問題は、ニジヤなど日系スーパーで配られている電話帳に問題集がついているので、それで勉強すると良い。また、実技のコースはおおよそ決まっているので、過去に受験したことのある人に地図をお願いして手に入れるべきであろう。また、交通ルールに不安があると落ちるので、なめない方がいい。その場合は、日本人で教習をやってくれる人もいる(1回2時間70ドル)ので、お願いすることも検討すべきであろう。私は恥ずかしながら、2回落ちたが、教習を受けてよく分からなかった交通ルールがはっきり分かったら、すぐ通った。そんなもんである。

 あと、駐車がラク(無料で余力がある)で色々なものが買い物できる近所のモールとしては、外にもあるが、とりあえずWestside PavilionCentury City Shopping Centerをお勧めしておきたい(なお、Century Cityのリンクはモール全体へのリンクではないので注意)。前者が庶民派、後者はちょっと高級である(ティファニーとかもある。日本と比べると、1$=150円くらいで同じくらいになるだろうか。消費税の相違を考慮するとしても、1ドル140円より円高であれば日本で買うよりお得である。)。いずれも近所にCity Bankがある。

 なお、電気、水道、インターネット、ケーブルTV等の手配は、ApartmentのManagerにお願いしたのですぐつながった。自分でやる場合、時間がかかることが予想されるが、UCLAの学生であれば、学内の一定箇所で無線LANによりネットが繋がる筈である。但し、Student IDを入手して、一定の登録が必要(最初の登録はこちらから)。他のLLM生はこのことを知らなかったので、ちゃんと事前に手続をしておく必要がある。まあ、ネットなんてどうでも良いという人であれば、どうでも良いことかもしれないが。

文責 藤本一郎 2005年10月17日

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