京都の秋(紅葉)

はじめに
 ここでは、京都の紅葉時の見どころについて、一般的な見頃(シーズン)とともに、紹介してみたいと思います。

2007年10月1日 文責 藤 本 一 郎

11月中旬以前
 京都の紅葉のクライマックスは、基本的に11月下旬です。私の好きな真如堂も、「もみじの永観堂」も、東福寺も、11月下旬が紅葉のシーズンです。最近の温暖化のことも考えれば、12月に入った位でも良い場合もあります(すみません、私個人が2005年以後海外にいるため、05年06年の事情は分かりませんが)。

 しかし京都にいつも11月下旬に訪れることができるとは限りません。11月中旬以前に京都に行くことになり、京都の紅葉を味わいたいと思ったら、どこに行けばいいのでしょうか。

神護寺(京都市右京区)(オススメ度★★)

 神護寺は、いわゆる高雄と呼ばれる地区にあるお寺です。嵐山あたりからバスで行くことができます。

 右の写真はごくごく一部を撮影したもので、実際には結構大きなお寺です。ちなみにこの写真は2004年11月14日に撮影したもので、私の記憶の限りでは、この地区の紅葉は既に終盤でした。すなわち、11月中旬以前に紅葉している地区だと言うことになります。

 神護寺そのものの紅葉は、キレイだけど、なんというか、京都の中心部の寺社仏閣のような、人の手によって整えられている紅葉のキレイさとは、また違う種類のものです。従って、箱庭的な美を求めて行くと、ちょっと期待はずれに終わる可能性があります。

 バスに乗って行く途中の眺めも、比較的楽しめるのではないかと思います。

比叡山(京都市左京区)(オススメ度★★★)

 こちらは車でないとちょっと行き辛いですが、琵琶湖も京都市内も一望できますし、「自然」な紅葉を楽しむのにも適していると思います。適切な写真が手元になかったのでうまく紹介できませんが、高度にもよりますが、11月10日前後には十分紅葉していると思います。

三千院(京都市左京区)(オススメ度★★★)

 三条または出町柳からバスで大原方面へのバスで行きます。

 三千院の紅葉は、私の記憶では11月15日前後ではなかったかと思います。このあたりですと、京都的というか、箱庭的な美も楽しめると思います。ただこの地区は、ちょっと観光地化し過ぎているのではないか、という批判もあり得る場所です。

 私自身が5,6年この地区に行っていないので、適切な写真がありません。すみません。

11月下旬以後
 京都の11月下旬は、えらいことになります。

 まず、ホテルが全て満室になります。タクシーがつかまりません。本当に渋滞します。是非、タクシーを使わずに色々回って頂けますと嬉しいです。

 この時期は有名どころが紅葉しますので、回る地区(例えば嵐山とか、東山とか)を決めて、ゆっくり回ると良いと思います。

真如堂(京都市左京区)(オススメ度★★★★★)

 正直あまりお教えしたくないのですが、既に数年前にJR東海の「そうだ京都行こう」にも登場してしまい、すっかり有名になってしまいました。

 決して大きなお寺ではありませんし、他のスポットとうまく組み合わせるのも難しい微妙な場所にあるのですが(後述のとおり、哲学の道を中心としたルートに組み込むこともできるのですが、ちょっと遠回りになるので、歩いて回るにはしんどいかもしれません)、本当に紅葉が美しい。

 ちなみに、自転車で行く場合は、出町柳から、今出川通りをずっと東に行き、北白川通りの2つ手前、神楽坂通りを南下するルートをオススメします。真如堂は小高いところにあるので、他のルートを使って行きますと、お寺の直前に激しい坂を上らなければならないのですが、このルートでいきますと、自転車をこぐのがしんどい、と思うような坂には一切出会うことがない筈です。

 ちなみにちなみに、今でもやっているかどうか分かりませんが、私が留学する前は、出町柳の駅では、「貸し自転車」をやっていました!確か・・・1日500円だったような・・・。ちょっと記憶曖昧ですが、自転車があれば、出町柳から真如堂に行くのは簡単です。そして、真如堂を見た後で、後述の哲学の道ルートをつまみ食いするのも、あるいは、北上して詩仙堂・曼殊院ルートに行くのも、あるいは趣を変えてラーメン食い倒れに行くのもいいかもしれません。

永観堂(京都市左京区)(オススメ度★★★)

 確かに沢山の紅葉が良く手入れされています。左京地区でも有数の観光客が訪れるところです。ただ・・・。1つは拝観料が高すぎることが気になります。もう1つは、やはり人がとても多いので、ゆっくり眺めることができる感じがないというのも、気になります。まあ、多分同じようなことを沢山の人が感じていると思うので、意外と今は穴場になっていたりするかもしれませんが。

 ちなみに私は、一番奥、幼稚園のすぐ側まで行ったところにあるもみじが好きでした。ちょっと写真がないのでうまく説明できないのですが。

 永観堂に行くなら、地下鉄東西線で蹴上で下りて、南禅寺⇒永観堂⇒哲学の道法然院銀閣寺、といったルート(またはその逆)で回るのではないかと思います。このルート全体で見ますと、京都の秋を楽しむにはもってこいかもしれません(ルート全体としてのオススメ度★★★★★)。余力があればこのルートの途中に真如堂を混ぜることも可能です。

 南禅寺はお寺全体の趣という点では非常にオススメできる場所です(オススメ度★★★★)。

 あの巨大な門、一度は登ってみましょう(ちなみに左の写真の門です。ちなみに写真は99年11月26日撮影)。確か300円払わなければいけませんが、その価値はある筈です。そして、琵琶湖疎水の水道橋も、独特の雰囲気を醸し出していると思います。

 法然院は、JR東海の「そうだ京都行こう」シリーズでも使われた穴場です(オススメ度★★★)。本当に小さな小さなところですが、雰囲気はあるかもしれません。私が初めて訪れたのは、ある夏の暑い日でしたが、お香がとても心地よかったことを覚えています。

 ただ、紅葉を愛でるのに良い場所か?と問われると、若干疑問も残ります。そんなに多くの木々が紅葉した、という記憶がないのです。右の写真は2004年11月23日撮影なのですが、私の記憶のイメージが伝わるのではないでしょうか。

東福寺(京都市東山区)(オススメ度★★★★)

 永観堂と同じように人が沢山来る東福寺ですが、東福寺には永観堂にはない1つメリットがあります。それは、駅から近いという点です(永観堂だって蹴上からすぐじゃないか、と反論されるかもしれませんが、地下鉄東西線は使いにくいでしょ???)。京阪電鉄・JR奈良線の東福寺駅からすぐです。この時期、移動手段には本当に苦労しますので、東福寺は確実に計算できる「行ける場所」として貴重な場所ではないでしょうか。

 ちなみに写真は1998年11月29日に撮影のものです。。。

曼殊院(京都市左京区)(オススメ度★★★★★)

 左京区の東山地区は、前述の「哲学の道」の周辺のルートも良いのですが、もう少し北の、曼殊院・詩仙堂あたりも良いと思います。確か私が初めて曼殊院・詩仙堂に行ったのは、ゼミの教官であった佐藤幸治先生が好きな場所として挙げてくださったからだったような記憶があります。特に、京都らしい箱庭を楽しむと言う意味では、両者ともオススメできます。

 ちなみに左の写真・・・スミマセン庭の写真、どっちが曼殊院でどっちが詩仙堂か特定しきれなかったので掲載できませんでした・・・は2004年11月23日に撮影したものです。

 

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