従来はどの観光案内でも取り上げられていなかったレストハウスも、取り壊しが決まってから、地元では注目度の高い「名所」と化した感がある。
市民の取り壊し反対の中で、市は、地下部分等は保存するとの方針を打ち出した。しかし、既に取り壊して一部保存となった建物(ex.広島市役所)は現在では全く注目されておらず、被爆の惨状を後世に伝えるためにも現存のまま保存することが必要ではないだろうか。
(追加情報)
遂に広島市もレストハウスの一部保存の方針を転換し、全部保存を決めた模様である。
(97/12/19)
広島には、このレストハウスの他にも、被爆しながらも補修等を経て現在でも使われている建物がいくつか(私の記憶では12件だったが、自信なし)ある。
代表的な建物(観光客でも発見が容易なもの)として2つ挙げておく。1つは、広島の中心部、八丁堀にある「福屋デパート」である。現在は被爆部分に新設部分を継ぎ足して使用しているようである。外観から被爆建物と知るのは容易ではない。
もう1つは、市内の「本通り」という商店街のほぼ中央部のしゃれたお店、「アンデルセン」である。元々デンマーク大使館だった?ところで、現在ではデンマーク等のヨーロッパの食料品の販売やcafeとなっている。2階のcafeの雰囲気や、パンの味は市民から大変親しまれている。
(97/01/28)